「男の強さ」とは何なのだろうか?
日本の若者の死因の第1位は自殺となり、日本の自殺率は先進国1位となり、孤独死する老人は増え続け、子どもの7人に1人が貧困状態となり、体を売る女性も増え、学費のために風俗で働く女性まで増え、日本は精神病院のベッド数で世界ダントツ一位である。
まさに日本は今、老若男女ともに苦しい立場に立たされており、今後、さらに私たちは、苦しい立場に立たされる可能性がある。
そして人類は今、一歩間違えたら世界大戦の危機、あるいは人類滅亡の危機にさえある。
日本の男たちよ、そろそろ「男の強さとは何か?」ということの問の答えを出そうではないか?
日本の男たちが、この問の答えを出さずに、このまま時代が進めば、やがて日本は滅び、世界も滅んでしまうだろう。
本書を読めば、その意味が深く分かるだろう。
喧嘩に強い人間が、「男の強さ」なのだろうか?
格闘技の試合で勝ち続けることが、「男の強さ」なのだろうか?
テレビに顔が映り、新聞に名前が踊り、名誉や名声を勝ち取ることが、「男の強さ」なのだろうか?
他の人よりたくさんお金を稼ぎ、貯金通帳の残高が多いことが「男の強さ」なのだろうか?
位人臣を極め、権力を掌握することが「男の強さ」なのだろうか?
「人間としての強さ」とは、そういったものなのだろうか?
日本の老若男女ともに苦しい立場に立たされ、人類滅亡の危機にさえあるようなこの現状を、この流れを、男たちは放置しておいて、本当に良いのだろうか?
本書を最後まで読んで頂ければ、「男の強さとは何か?」という問の答えを、おそらく貴方は見つけ出し、「より強くならん」と、新たな道を歩み始めていることだろう。
なお、本書はアウトロー向けの話も含まれているために、「です・ます調」ではなく、あえて「である調」で書き出して、途中から「です・ます調」に変えるのも変なので、最後まで「である調」で書き終えてしまった。もし仮に傲慢不遜に感じ取られることがあったら、最初に謝っておきたい。
なぜならけっして私は、礼を欠くつもりはないからである。
与国秀行